カナダグース

ピリングス(pillings)の2021年春夏コレクションが、2020年11月9日(月)、東京の3331 Arts Chiyodaにて発表された

「ピリングス」に改名した初のコレクション

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真28

村上亮太が手掛ける「リョウタムラカミから(RYOTAMURAKAMI)」が、今シーズンより「ピリングス」に改名毛玉を意味する“pilling”に複数形の“-s”を付け、「毛玉たち」を表すことから、毛玉のように関係性から生まれ、またその環境自体をもデザインしていきたいという思いを込めたという

ニットを基調に

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真3

トップス、ボトムスともにその基調をなすのは、温かみのあるニットであり、網目も色合いもさまざまな様子はさながら賑やかな饗宴のようである些か色褪せたような、懐かしい風合いのプルオーバーニットには、同じくブルオーバーニットの柄、あるいはあどけないムードをも漂わせる花のモチーフをあしらった

毛玉、そしてほつれ

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真15

ニットが放つ些か時間を経たような風合いは、新たなブランド名にもなっている“毛玉”、あるいは“ほつれ”といったディテールでも強調されているカナダグース マッケンジー コピーとりわけ糸のほつれは、ゆったりとしたトップスやワンピースなどの随所に裂け目のように配され、豊かな表情と独特の抜け感をもたらしたデニムを半ば溶かしたように素肌をさらけ出すパンツも、ほつれた1本1本はネットのように組み直され、新たな表情を見せている

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真7

ネットのようにざっくりとしたパーツも、編み上げられたニットに比べてはるかに軽やかであるにもかかわらず独特の存在感を示すネットのトップスとパンツを組み合わせることで構成したボディスーツには、袖口からストリングが長く垂れ、リズミカルにゆらめくまた、細かなオーガンザから構築したボディスーツの上からネット状のウェアを重ねたスタイルは、花のモチーフと相まって童話的な華やかさを見せている

身体と相まって生まれるシルエット

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真1

ニット地で身体を覆い、ほとんど筒のような風貌のワンピース、あるいはふんわりとした質感ながらも重量感はなく、むしろ透けるほどに軽やかなニットドレスは、スリーブを消去することでフォルムを単純化他方で、サイドのやや下部にスリットを配してそこから腕を出すことで、身体との関係から紡がれる独自のシルエットを生み出している

編みの表現

ピリングス 2021年春夏コレクション - リョウタムラカミが改名、編み目が織りなす“饗宴”|写真25

編み模様にも自在な変化をつけてカナダグース ジャケット 偽物花をモチーフにした大胆な模様はふわりと立体的ホワイト一色ならばそのデザインの豊かさが引き立つ一方で、ヴィヴィッドなイエローを基調にブラックやグリーンを差し込めば、さながらひまわりの花のように快活な表情であるまた、マルチカラーで構成し、裾が波のようにうねるトップスや、ラメ糸をも使用して色合い豊かに横縞を形成したトップスとパンツなど、ニットの織りなしうる表情を豊かに展開した